エヘヘ……
うれしいな……お手紙なんて、いつぶりだろう……
マスターさま……
ゴッホがテオからの手紙がなくて寂しいと思ったのかな…?
それとも、ゴッホは手紙の方がお話しするより気が楽だと思って書いてくださったのかな?
どちらにしても、ホントにおやさしい……ゴッホ、泣いちゃいそう…ウフフ……
(ピラ・・・)
…………あ。こ、こここ、これ、これぇ……!
ラブレターじゃ……!(ガタタッ)
どどどどどど、どうしよう!!!?
ふつうにお返事書きますねとか言っちゃった!!ど、どんな顔して言ったっけ!覚えてない!ウフフ!
う…うれしいけど、うれしいけど、どうしよう!
こ、このテンションのまま書いたら大変なことになるから……
スーハー、スーハー……フゥ……!
エヘヘ。よし、あ…当たり障りのない……かつ、マスターさまを悲しませない返信を……!
とはいえ、重大任務……ゴッホ史上最大のピンチ……!
なぜなら…ヴィンセントには恋文の返信なんて経験はなかったから……
それに、どう書けばいいのか……マスターさまに、どんな言葉を選んで……、ああ……
テ…テオ…ゴッホは、わたしは……どうすればいい……?
エヘへ…ウフフ……!
浮かばないよぉ……書けないよぉ……!
マスターさまに送るに相応しい言葉…綺麗な言葉……じ、自分の言葉で、書かなきゃ…エヘへ、書かなきゃ……!なのに……ああムリ、ムリムリムリ助けてテオ!!
(数日間、カルデア内で昼夜問わず奇声やうめき声が聞こえていたという……)
ラブレターを渡す2