ゴッホが好きになったストリッケル伯父さんの、娘のケーさんに告白して言われた言葉……

こんな、強い拒絶ははじめてでした。

でも、あのときは……
ゴッホも、ケーさんも……お互いをあまり知らなかったから……
あの言葉だって、額面通りのものでなくて、もっと他の意味があったのかもしれないし…
話し合おうにも……周りの人たちに邪魔されて、ゴッホはあのあとケーさんと話すことすら、ままなりませんでした。

きっと、それは…ゴッホが無為徒食の甲斐性無しだったから……

ケーさんに合わせてくれなかった、ゴッホを門前払いしたあの人たちも、理由なくゴッホを拒んだわけではないのです。
そう、たとえば……ゴッホが1年で1000フルデンの収入を得るような、そんな仕事に就いていたら……きっと………



……ウフフ、想像できますか?マスターさま……
ゴッホは、 ノーイト 拒否ネーイン 駄目 ニーマー 絶対……そんな、ケーさんからの強い拒絶を受けたあとでもケーさんを愛し続けるという選択肢を選びました。
それこそが、愛だから。

彼女を愛し続けよう、いつまでも。
ついには彼女もこちらを愛するまで。
彼女の姿が消えるほど、ますますそれは立ち現れる……

ああ、なんと眩しい……

ねえ、マスターさま。
ヴァン・ゴッホたる、わたしもその名に恥じぬよう……え、見習わないほうが正解………?やめてほしい……?だ、だめ?
ノーイト、ネーイン、ニーマー