(──その瞬間だった)
(それは死という旅出への反逆か、はたまたただただただ間が悪かっただけか)
(ささやかながらに厳かな式はセミの咆哮、そしてまるで出鱈目な飛行────暴走によって終わりを迎えたのだ)
(何度もセミに激突され涙目のゴッホ、通りすがりの紫式部にコルデーの悲鳴、騒ぎを聞いて駆けつけたダ・ヴィンチにホームズ、ネモ、
愉快な気配を察して駆けつけたケツァルコァトル(サンタ/サンバ)、清少納言に芦屋道満……)
(後にやってきたサーヴァントによって騒ぎは収束したが、たかがセミ一匹でこれ程カルデアが混乱しようとは)
(たった一匹の虫を送り出しただけで────そう、それだけで)
(……うーん案外カルデアってすぐに四分五裂するのでは?割とヌルゲーでは?と思うコヤンスカヤなのであった。まる。)