………エヘヘ、マスターさま。
そう思って、いただけたんですね。
すこし、ホントにすこしだけ、残念なきもちはありますけれど……ええ、でもそれを有り余ってうれしいきもちのほうが大きいです。
だって、ゴッホもマスターさまが傷つくのはイヤですから。
戦って傷付くべきサーヴァントより誰よりボロボロなのに、笑っていたわたしのマスター。
……いつも、いつも、ゴッホはやりきれなくて……歯痒いきもちでいっぱいでした。
そもそも、これはマスターさまのような……一人の人間が背負うべきモノではないのです。
────なんて、お話はいつでもできますよね。
エヘヘ、早いうちにまいりましょう、マスターさま。
アビーちゃんの『鍵』を使って…………アビーちゃんやホクサイ、楊貴妃さまにモレーさま……みんなと一緒に。
残念ながらこれは数人しか同行できませんが……
だいじょうぶ、マスターさまはゴッホ達が必ずお守りしますし、マスターさまと一緒ならどこだって楽園です。
あなたさまこそが我々の主…………敬い信仰すべき、あるじ。
………マスターさま、もう戦わなくて良いのです。
あとはゴッホ達に任せて。どうか、ゆっくりとお休みに……
(瞼が重い……)