--◯◯、起きてくれ。

(身体が揺れる感覚にばっと目を醒ます。自分でも驚くくらいに脈が速く、呼吸も荒い。起こしてくれた煉獄さんには悪いと思いつつ、名前を呼びながら服の裾を掴ませてもらう)

魘されていたから、悪いと思ったが起こさせてもらった。
嫌な夢でも見たんだろう。

(裾を握っていた手をゆっくりと解くと、その手を包むように握られる。あたたかい…安心できる手に少しずつ心音が落ち着いてくる)

…可哀想に、声が掠れてしまっているな。
水を持ってくるから、少し待っていてくれ。
魘される