こら、そんなに肌を晒すんじゃない。

(鍛練後のあまりの暑さに、隊服を脱いでシャツの前釦を数個外したところで手首を掴まれ止められる。続けて炎の模様が揺れる羽織をばさりと肩から掛けられた)

君はそれだけ無防備になるほど、俺を信用に足る男だと思ってくれているのだろうが…もう少し用心した方がいいな。

(羽織で包まれたまま軽く背中を押されて顔を上げると、視線で行く先を伝えられる)

暑いのなら、湯で汗を流してきなさい。
さっぱりするだろう。

風呂なら使ってくれていい。
脱ぐ