………。

(…また来たのか。
彼女が来ると空気が変わる。

それ故に、最初は五月蝿いと思う事もあった。
だが今はどうだろうか。
其処までの嫌悪感は無いように思う。

--酒だ。

酒がきれたからこんなことを思うんだ。
そうに違いない。
こんなのは俺じゃないだろう。

そう自らに言い聞かせると、出迎えは何時ものように息子たちに任せて、考えるのをやめるように酒を煽った)
槇寿郎にも聞こえるような大きな声で挨拶をしてからお邪魔する