うむ、千寿郎は本当に良い子だ。

家を空けてしまいがちな俺の代わりに、煉獄家をしっかりと守ってくれている。
特に…警備担当地区に赴いてからの任務ともなると、屋敷を殆ど空けることになる。

その間、あの子は屋敷のことだけではなく母の墓の手入れまでしてくれていた。
…俺は本当に、よい弟をもったな。

(表情も声色も、何時にも増して穏やかだ。すると不意に此方に伸ばされた手が肩に乗せられる)

それに君も本当に良い子だ。
俺は恵まれている。

改めて、周りに恵まれていることに感謝をしなければ。
千寿郎くん、本当に良い子だなぁ…