(煉獄さんの屋敷からふと外を見ると、はらはらと降り始めた雪に思わずふたりの手を取る。煉獄さん、千寿郎くん、今年の初雪ですよ!外に行きましょう!)

うむ!
構わないが、しっかりと着込まねば寒いぞ!
…まったく聞こえていないな!

ふふ、でも◯◯さん凄く嬉しそうですよ。
兄上も口元が笑っています。


(庭に出たところで聞こえた、煉獄さんのばれてしまったか、と笑う穏やかな声につられて微笑みながらふたりを振り返る。寒いけれど、ふたりと繋いだままの両手はあたたかいし、雪は綺麗だ)
初雪