(右足首を痛めているな。
普段なら、何も言わない彼女を勝手に抱えて連れ帰るが…)

…俺はそんなに頼りないだろうか。


(今日が初めてのことではないそれに、俺の口から彼女に聞こえるか聞こえないかほどの声量で、ぽつりと本音が洩れる。

--どうしたんだ俺は。らしくないぞ。
先程の言葉が彼女に聞こえていなければいいと、心底そう思った)
何か隠している