(肉を裂く確かな感触に手応えを感じる間もなく、己と鬼との間に滑り込んだ炎の羽織が翻る)

…やっていない!

(スゥ…と呼吸の音が微かに聞こえるのと同時に、紅い炎を纏う刀が落とし切れていなかった鬼の頚をさらっていった。…鬼の身体がサラサラと夜に溶けていく。煉獄さんが納刀すると同時にこちらへと視線が向けられた)

油断をするな!
鬼はしっかりと頚を切り落とさなければ死なない!
やったか!?