--全集中で止血!
(鴉が煉獄さんを呼んだのだろう。出血の多さにくらくらとする回らない頭で、来てくれた彼に対して倒れたまま呟くと、隣に膝を着いて目が合わせられる)
話さなくていい。
それから、君は動かず此処で待て。
鬼ならば、
此処へくる途中に始末した。
…そろそろ胡蝶も此方へ着くだろう。
(痛みに邪魔をされながらも何とか止血をする。止血が出来たことで再び痛みに集中してしまいそうになると、彼の手のひらが頬に触れてはっとなる。そうだ、あと少し堪えきるんだ…!)

それでいい。
…よし、ちゃんと止血もできたな。
胡蝶が来るまで、君は呼吸を続けることだけに集中!
(君ならできるだろう、と聞こえてきそうな手つきで頬を撫でられる。それはしのぶさんが駆けつけてくれるまで続けられた)