オラァ、酒だ! もっと持ってこいや!

「わあ!? ちょっとタッくん、飲み過ぎ!」

うっせぇブス! テメェは黙って言う通りにしときゃイイんだよ! オレは客だぞ!

「これ以上はだーめ! て言うか何があったの?」

クソっ! クソ! あの女、貢がせるだけ貢がせてトンズラしやがって!

オレ、オレ初めて本気で好きになったのに……!

「今までタッくんが散々やってきたことだね。自業自得だね」

何だと!? テメェまでオレをバカにしやがって! 殺すぞオラァ!

「わっ」

「おい落ち着けよ! やめろって!」

「おいみんな! このバカボコって追い出そうぜ!」

「ちょっと皆さん、暴力は駄目ですよ~!」

「そうだよ。みんな落ち着けよ」

「そっちのアンタもだ。とりあえず水でも飲めよ」

何だよ若造! テメェなんかに何がわか……!

「わかるよ」

「オレだって……テメェの想いが届かねえ側だからな」

ンだよクソ! イイ子ぶりやがってよォ!

「話くらいは聞いてやんよ。色々吐き出した方が……」

「ラクになんぜ?」

クソ……クソがよ。

……飲み直すか。ゆい子、水!

「はいはい」