名前:姫宮ゆい子

常連のお客様44人

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えぇっ!? 〇〇さんが……何で……どうして? い、いや、だって……



〇〇さんは色々とだらしない方でしたけど、犯罪に手を染めるような方では……
そ、そうですよ。こんなのは誤報! ご、誤認逮捕に決まってます!






「ふむ……〇〇のヤツが捕まりおったか。管轄は、新宿警察署か?」



「いえ、四谷警察署ですな」



「ふむ、奴らか。署長に1本……いや、念の為2本握らせてすぐに彼女の身柄を引き渡すよう通達しておけ」



「はっ!」



「主要のテレビ局と報道陣もだぞ。これ以上の情報を流さないよう工作しておけ」



「かしこまりました。さてと……〇〇奪還救出作戦と行きますか……!」



「待ってろよ、ダチ公!」






(翌日、〇〇さんは解放され誤認逮捕だったことが明らかになりました。でも普通こんなに早く解決するでしょうか……? 何か大きな力が働いたとしか……)





「あー、会長? なんか本当に誤認だったみたいですよ。ウチの部下達が総力を上げて調べたらすぐに真犯人に辿り着きました」



「そうか。では処理はそちらでしておくように。これ以上〇〇達を巻き込むなよ」



「御意。良かったなぁ〇〇よ」





あーん〇〇さーん! 良かった、本当に良かったですぅ! 私、ずっと信じてましたからねっ!

ぎゅっ……




おかえりなさい、〇〇さん。

なでなで……






「あぁ~私は、この光景が見たかったのだ……!」



(〇〇さんに愛善の会長の後ろ盾が……これなら本当に〇〇さんが真犯人だったとしても揉み消せたでしょうね)



(〇〇さんが本格的に無敵の人と化してしまった……)