そう言えば誰彼ちゃんって今〇〇さんのお家に居候してるんですよね?
やっぱり私の家に居た方が良いんじゃないでしょうか? 黄昏を追いかけて来たんですから、〇〇さんにご迷惑をお掛けするのはちょっと……

「いえ、大丈夫ですよ姫宮先輩。ちゃんと生活費入れてますし、家事のお手伝いもしてます。〇〇さんにもお小遣いだってあげ……」

えっ!? お小遣い……!?

「あっ、ま、間違えましたっ! 家事とかいっぱいお手伝いした時はお小遣いを貰ってるんでした!そ、そうですよね? 〇〇さん!?」

まあそうだよね……高校生の誰彼ちゃんにお小遣い貰うとか、良い大人があり得ないもんね。

でも誰彼ちゃん、偶にはウチにも遊びに来てね!

「あ、はい! それは勿論!」
「お姉ちゃんと二人きりの時間が減る……」
「そこはちゃんと空気読んで適当に帰るから大丈夫だよ」
(何この地獄みたいな板挟み……はぁ……福島に帰りたい……)

(でも……私が帰ったら〇〇さんの介護誰がするんだろう……てか今までどうやって生きてきたんだろうこの人……)