名前:姫宮ゆい子

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えっ……ウソ……?



ねえねえ! 貴女ってもしかして〇〇ちゃん!?

やっぱり!? わあ、アイツの話って本当だったんだ~!



いやあたしの恋人がね、外であたしのそっくりさんを見て間違えて声掛けちゃったとか言ってたのよね。
絶対あり得ないと思ってた。あたしみたいな可愛い女の子がこの世に2人もいるわけないじゃん?
でも貴女なら……うん、遠目で見たら仕方ないかもね。並んでみるとあたしの方がちょっぴり可愛いのがわかるけど。



あ、ごめんね~名乗りもせずに。あたしはねぇ、志木 茉依(しき まい)って言うの。



え? ガーネットスター? へぇ、知ってるんだ、あんなクソマイナーな地下アイドル……



ん? 志木、Your……? さあ、知らないわねそんな奴のことは。



あ、それより聞いてぇ! 恋人があたしとキミを間違えたって言ったでしょ? それで他人と間違えるなんて愛が足りないから別れるって言ったわけよ。
そしたらアイツさぁ、泣きながら包丁振り回してあたしを殺して自分も死ぬなんて言い出すの。愛も独占欲も強すぎなのよね~。いやーあたしって愛されててさ~。

そうそう、普段は恋人の家に監禁されてるんだよ。他人と勝手に会ったり話したりしないようにってね。罠がめっちゃあったりSPもたくさん居たりしてさー、毎回抜け出すの超大変なの。
まああの子の癖を読んで抜け道探すのってゲーム感覚で楽しいけどさ。向こうもそうだよ。私の思考を読んで毎回配置を変えてきてるの。
何だかんだ言ってお互い大好き同士だし、楽しんでるんだよ、あたし達は。



狂ってる? あはは、大丈夫、あたしもそう思ってるから。



おっと、もうこんな時間か~。もう少し話していたかったんだけど、あんまり遅くなると恋人が発狂するからね。監禁されに帰ってあげるとしますか。



じゃあね~〇〇ちゃん! お互い運命に導かれてるなら……きっとまた会うこともあるでしょうね。



【RA】