見知らぬ男の部屋に来て

もう29ヶ月経った気がする

ほだされそう

(机の左隣に座る彼に晩御飯を一口分掬ってみせた。

口を開けるように指示すると一瞬間を置いたが、すぐに口を開けてくれた)

え、…ぁ、あー、

(ぱくり、もぐもぐ。

しっかり食べている様子を見て、もう一口掬ってみせる。
次は素直に口を開いて食べているが、照れくさいのか眉を顰めている。

咀嚼をしている間はじっとこちらを見てくる……)

…嬉しいが、その。
…自分のぶんが無くなるぞ?
食べさせる