見知らぬ男の部屋に来て

もう29ヶ月経った気がする

ほだされそう

(仕事が大詰めなのか、昨晩長い間スマホと資料に目を通していた様子だった。
朝になり、彼が目覚ます頃に淹れたてのコーヒーを用意しておいた)

……○○?
これ……いや、ああ、ありがとう。

(仕事がんばってね、と一言声をかけると、コーヒーを飲む彼と目が合う。
少し目を見開き、驚いた様子だったが……すぐに柔らかい表情になった)

ああ……はは、いや、嬉しいんだ。ありがとうな。
……お前がここで待っていてくれるのなら、俺はなんだって出来るよ。
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