見知らぬ男の部屋に来て

もう29ヶ月経った気がする

ほだされそう

(外に出るのが楽しくて日が暮れても戻らないでいた。
部屋へ戻ると、彼がソファに座って帰りを待っていたようだ。

こちらに気が付くと手にしていた雑誌を置いて近寄ってくる。
寂しかったかと冗談で聞くと、むっとした表情のままでいる……)

おかえり。

…そうだな。
不貞寝でもしようかと考えていたところだった。

戻ってきた時に部屋に○○がいないことが、こんなに不安になるとはな。
…お前がいないと駄目だな、俺は。

いくら敷地内とはいえ、夜の散歩は控えてくれ。
どうしてもというなら俺も付き添おう。
寂しかった?