見知らぬ男の部屋に来て

もう29ヶ月経った気がする

ほだされそう

(倒れる寸前に抱きとめられた、ような気がした)

おい!おい……。

意識はあるな?少し、動くからな。

(ぼんやりとした意識の中で小さく頷くと、ベッドに運ばれた。
目を開けているのも辛くて、そのまま意識を手放した)

……最近お前は気を張りすぎだ。
もう少し肩の力を抜いて、生活してほしいというのに。

……俺が原因、かもしれないが。
……自分で言っていて、悲しい話だ……。
倒れる