……こっち向いてくれ。
(こっち向けと言われながらもそっぽを向いた先に、顔を覗かせるように目を合わせられた)
そんなにむくれてしまっても、それは。
……拗ねているのか?
(反対方向にぷいと顔を向けると、彼は俯いたかと思う小さく唸る)
ぐ、……拗ねてるんだな?
……どうも悪いことをした気になれないな。
かわいく見えてしまって、どうもだめだ。
(拗ねているのにこの言われようだ。
更に拗ねるように三度目のぷいっを決めると、慎重にゆっくりと頭を撫でてくる。
ちらりと表情を確認すると、締まりのない顔でにやけていた)
ぷいっ