見知らぬ男の部屋に来て

もう29ヶ月経った気がする

ほだされそう

あぁ。ほら、乗ってくれ。

(しゃがみんだ背に、ギュッと抱きつくように乗る)

……。

(そのまま立ち上がられるが、何度か抱き直すように体を揺さぶられる)

……軽く、なったか?
しっかりと持てているか不安になるほどだ。

……まるで羽のようだな……。
背にお前がいると思うだけで、どこまでも行けそうだな。

(その後も確認するかのように何度か持ち直されならがも、
もういい!と制止するまで動き回られた)
おんぶして