(冷たい風の吹くある日の事
庭に出れば、そこには
──見知らぬ青年が落ちていました)
「……蝉ですかね?」(どう見ても蝉じゃないし
この時期に蝉はいないだろう
ボケるハイドラにツッコミを入れ
私は青年へと近付く
すると、どうだろう
微かに声が聞こえるではありませんか)
「……ト…ス…」(トス?)
「トマト……ジュース……」(遺言のようにそう言って
青年はがくり、と意識を失った
──トマトジュース…?
謎の言葉に
私達は頭にハテナを浮かべ
揃って首を傾げる
寒い秋の日の事だった──)
【
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