名前:ハイドラ

インプット684回目

(冷たい風の吹くある日の事
庭に出れば、そこには


──見知らぬ青年が落ちていました)





「……蝉ですかね?」


(どう見ても蝉じゃないし
この時期に蝉はいないだろう

ボケるハイドラにツッコミを入れ
私は青年へと近付く

すると、どうだろう
微かに声が聞こえるではありませんか)


「……ト…ス…」


(トス?)


「トマト……ジュース……」


(遺言のようにそう言って
青年はがくり、と意識を失った

──トマトジュース…?


謎の言葉に
私達は頭にハテナを浮かべ
揃って首を傾げる

寒い秋の日の事だった──)


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