(──父が消えた
何の前兆もなく、突然いなくなった
父の机の上に
ギルドを解体する旨と
私やギルドの皆への謝罪の手紙を残して)

(どうして
私の問いかけに、皆は言った
「魔王に殺されたんだ」と
父は、「打倒魔王」のスローガンを掲げた
このギルドの主であった
そのため、見せしめに殺されたのだ、と
私は、何故か、そうは思えなくて
暇を見つけては父を探し続けた
探して、探して、
結局、父を見つける事は叶わなかった)

──本当に、死んだのかもしれない
そんな気持ちのまま、
誰もいない元ギルドで
呆然と日々を過ごしていたある日
私は
ふと、父の机の中から
地下室の鍵を見つけた
……地下室
小さい頃、よく
隠れんぼをして遊んだそこを懐かしみながら
久々に足を踏み入れてみようか、
という気になって
私は、懐中電灯を持って
地下室へと向かった)