「廊下の角から、姿を確認するだけ。そしたら、さっとその場を去る。」
「なにしろ私は、気配を消すことだけは、結構自信がありました、から。」

アミ
「はい!えーもう!二度とこんなことはいたしません!」
「えーえーどーも、先生もお気をつけてー!ではではー。」
アミ
「はー……もー、生徒指導の先生、お説教長いんだよなー。」
「あれもう、ひょっとして、私のこと好きなんじゃない?」
「……ん?待って、点と点が線で繋がったぞ!?まさか先生は……。」
アミ
「私と二人きりになりたくて、生徒指導室に私を呼び出したっていうの!?」
「点と点は線で繋がってなかったしーーー。」
「そのポジティブさは逆に怖い、と思いま、した。」
「いったいどんな人なのか、マジマジと、その姿を確認しようとして。」
アミ
「やっほー。さっきから私にあつーい視線を送ってるのは君かな?」
萌
「あう…!」
「ばっちり、その人と目が合ってしまいま、した。」
アミ
「いやー、私にこんな熱心なファンがいるとはねー。」
「君に、私のファン一号の栄誉を与えよー!」
「私の隣で、その人は楽しそうに話し続けま、した。」
「どういう経緯か、自分でもよくわからないままーーー。」
「
私はこの人と一緒に下校することになっていたので、した。」