萌
「あの……どうして私があそこにいるってわかったので、しょうか。」
アミ
「わかるよー。あれだけ見つめられたらさー。」
「意外な言葉に驚きました。」
「私は存在の薄さ、軽さには自信を持っていたので。」
「なんとなく悔しく、けれど、ちょっとだけなぜか嬉しくもあったのでした。」
アミ
「ところで君、なんであんなところにいたの?やっぱ、私のファンだから?」
萌
「いえ、あの…。」
「気になったの、です。」
「なんで、あんなアホ……大仕掛けないたずらをしたの、ですか?」
アミ
「ふふーん、面白かったでしょ!」
「私も結構迷ったんだよ。すっごい緊張したしさ!」
「でも、これで皆のビックリする顔が見られると思ったらーー。」
「いてもたってもいられなくなっちゃって!」
「で、やってみちゃいました!ちょっと、いや、かなり、ドキドキしたけどね!」
萌
「…………。」
萌
「謎、です。そこまでして、注目されたいです、か?」
アミ
「へ?注目されたい?私が?誰に?」
萌
「だって、目立とうとして、こういうことをしたの、では?」
アミ
「おー、そっか、んー、考えたことなかったな―……。」
萌
「注目されたいから、やっていたのではないの、ですか?」
アミ
「うーん、難しいことはわかんないけど……。」
「人生、楽しいことは、多いほうがいいじゃん?」
「だから、私は楽しいことを周りにいっぱい、ふりまきたいのさ!」
「わたしのやったことで誰かが笑ってくれたら、嬉しいじゃん!」
「そんだけ!あんま深く考えないからさ、私!」
「でもね?それが私のいいと・こ・ろ♪」
萌
「…………。」
アミ
「……どしたの?急に、立ち止まって。」
萌
「……いえ、なんでもないです。」
「
分かった気がしたの、です。」