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名前:東奏学園器楽部

114回定期公演

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「ざわざわに混じるのは苦手だったので。いつも、音の鳴ってないイヤホンをつけていたような、気がします。」

「嫌われているというわけではなく、浮いている、というのが、正しいと、思います。」




「自分のぼそぼそとした声が嫌いで、だからこそ、憧れたのです。」

「おしゃべりと身振り手振り。それだけで、人を魅了することのできる噺家さん、に。」

「落語を覚えれば、私も、人様から注目してもらえるようなーーー。」

「そんな人間に、なれるような気がしたの、です。」



「音を漏らさずにいたイヤホンからは、落語の口演が流れるようになりました。」

「日々、演目を決めて稽古した、です。」

「見て、聴いて、まねて、」

「近くで公演があれば必ず出向きました。」

「自己流ではありますが、夢中で、精進しました。」






しかし、やがてふと、気が付いたのです。