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名前:東奏学園器楽部

114回定期公演

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(グツグツ…)

とある一室、4人の器楽部員が鍋を囲んでいる。同級生である4人が鍋パーティをする。それだけならごくふつうの風景である。しかし、異常な点が2つ。1つは鍋の具材。同じ部活の先輩から頂いたものだがどうにも食べたことが無い生き物。ただ先輩の好意であったので4人は言われるがまま鍋にしたのだ。

そしてもう一つは…。



智美
(なんか変だ…どう見ても。)


「………。」

智美
(翼が…色っぽい。)



普段見慣れているはずの同級生がいつもより遥かに艶やかに見える。智美のクラスメイト、有栖川翼はどちらかと言うと元気な姿が売りの可愛い系だ。それなのに今は桃色の煙を幻覚視してしまうほどだった。



菜々美
「智美ちゃん…大丈夫ですか?」


(バチンッ)

(ムワァァァァァ)


菜々美
「あっ…またボタンが…。」



いつも根性根性と少し騒がしいくらいの菜々美も今は静かに話しかけてくる。さらにこちらに体を傾けた際に、しっかり留めていた胸元のボタンがハズレその拍子に制服のリボンも緩まる。そうすればこちらをのぞき込む前傾姿勢と相まってその胸元がちらと姿を現す。




(このメインヒロイン…スケベすぎる!!)



頭が…クラクラする。