そうだ。助けなきゃ。
この際誰だろうが構わない。悪い人だったとして、それは彼が目覚めたあとに考えれば良いこと。

正義感に駆られた頭は、迷うことなく自宅へ担ぎ込むという答えを弾き出した。

「おっ……も」

気絶した人間の重さがなければ、足の方ももっと早かったんだろうけど。




誰だか分からないけれど、放っておけない