ぐ……

(顔に掛かる髪を避けながら冷えピタを貼れば、一つ呻いて静かになった)

……ほんとに……なんで、…こういう時にくるんだよ……

(鼻先まで布団を引き上げたⅣは一つ二つと瞬きをして)
(その瞳は、熱のせいか潤んでいた)


“こういう時”だからくるんだよ(よしよし)

はいはい、病人さんはおとなしく看病されてて(冷えピタを貼る)