ぐっ…… やっぱり返された……!

………別に、妬いちゃいねぇよ。

俺は……○○は、俺のモノでもなんでもねぇ。
だから、俺が妬く理由なんてねぇだろ。
……距離が近過ぎて、すぐ勘違いしそうになる。
俺には理由も、権利もねぇんだ。それを忘れちゃならねぇのに……


(Ⅳの顔にふっと影が差し、握り返されていた指からも力が抜ける)
(これで私が緩めれば、繋がれた手は簡単に解けるだろう)


(繋ぎ止めるように力をいれる)

しないよ。だから妬かないで?(にこっ)