……ほう、私の知らぬ間にそこまで話が進んでいたのか。

(目を瞬かせたⅤは、ゆるりと微笑んだ)

寝耳に水だが、嬉しく思う。

Ⅳは……そう、君をとても大切にしている。
物言いでこそ粗暴な面が目立つかもしれないが、君がここを訪れることは本当に楽しみにしているんだ。
そのことは伝わっているだろうか。

そうだな、例えば……スイーツを買ってくるようになったのも君が家にやってくるようになってからだったな。
この間などは、一緒に出す紅茶をどれにするかとそわそわ悩んでいたり──

Ⅳ「だあああああ何話してんだよ!!! つーか分かっててやってるだろ!!」

このように照れ隠しで叫ぶことも多い不束な弟だが、これからも末永く頼む。

Ⅳ「黙れ!! 頼むから黙れよ兄貴!!!」

お義兄様