名前:Ⅳ
54回目のお茶会
見事ですねぇ
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ある日、何となく思い立って、部屋の掃除を始めてみた。
部屋の隅だの棚だのを整理すれば、思い出の品だのくだらないものだのが出るわ出るわ。
手を伸ばしかけたアルバムは伏せて、しまい直すものを別のスペースへと追いやっていく。この類いのものを開くと時間が足りるはずがない……!
不意に、棚の奥に伸ばした指先に布が触れる。
こんなところに布? 何をしまっていたっけ。
探るようにして取り出した手のひらサイズのそれは、包帯だった。
あぁ、これはあのときの
──
いつかの名残