……なんで、こんなときまで……ッ

(痛いくらいの力で握り返してきた手は、分かりやすく震えていて)
(その原因が力の込めすぎではないことは、Ⅳの様子が物語っている)

……仇を討ちたいのは、俺のエゴだ。わがままだ。
○○を守れなかった自分への腹立たしさを相手にぶつけたいだけ。
「○○の仇」だなんて、それこそ言い訳だ。

……ははっ、不甲斐なくて悪い。
だけど少しだけ、待っててくれねぇか。


わかった。ちゃんと待ってるから、ここに帰ってきてね?

Ⅳは優しいね……(握り返す)