(来たばかりだし、村を散策してみよう……)


(しばらく歩くと、博物館に辿り着いた)
(……大理石がひんやりしていて心地好い……)

(中に入ってみると、長い髪を三つ編みで纏めたクリスに出迎えられた)
(壁を撫でていた羽根が、ふわりとヒトの指先に変わる……)




おや、○○か。いらっしゃい。

……あぁ、言っていなかったか。
博物館は私の管轄なんだ、ちゃんとした学芸員やキュレーターではないんだが……

勿論、史料の管理や化石の鑑定は正確に行っているよ。
鑑定の方は……間違えないために、少し時間をもらっているがね。そこは了承してくれ。

(困ったように笑ったクリスは、ポンと手を打った)

そうだ、○○さえ良ければ少し案内をしようか?
トーマスもミハエルも、寄贈の形で手伝ってくれるが館内はあまり見てくれなくてな……
いや、二人とも化石のスペースは見てくれるか。

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