名前:Ⅳ
54回目のお茶会
見事ですねぇ
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(手頃な枝に手を伸ばし、体重を掛け──)
(ウロコのようになった樹皮がチクチクと手のひらに刺さり、そっと手を離した)
──はは、へったくそ。
(声に振り返れば、トーマスが別の木にもたれながら笑っていた)
まぁ、その腕じゃあ無理かもな?
せめてもうちょい力がありゃ……
(歩み寄りながらへらへらと笑うトーマスに二の腕を掴まれた)
(……ふにふにと揉まれている……)
……にんげんの腕って、こんな細いんだな……
Δえ、そんなに?
Δ木に登ってみる