……おう。

(目の前の芝生をぽんぽんと叩けば、トーマスはその場所に移動して)
(思いの外近付いてきた至極色の毛の塊、その穂先の蒲公英色がふわりと肌を撫でた)

あ、わり。近かったか。

……ん。いつでもいいぞ。

(座り直したトーマスの尾は、未だわさわさと揺れている)


Δ(丁寧にブラシをかけ)相変わらず綺麗な毛並みだね。いつも自分でするの?

Δしていいの?じゃあこっちおいで