名前:監督生

異世界に飛ばされて13日目


(数回のコールの後通話中になったけど……。)
(一向に声がしないな。)
(あれ、ツノ太郎?もしもーし、)

『ほれ、これで話してよいぞ。』
『ん、ああ。聞こえているか?』

(うん、聞こえてるよ。)
(ごめんね、大丈夫だった?)

『あぁ。お前が気にするようなことじゃ無い。』
『生憎、僕はあまり電話というものを使わなくてな。』
『電話の使い方を聞いていただけだ。』

(ふーん?電話使わないの、今時珍しいね。)

『……僕は用があれば、電話など無くてもすぐに伝えられるからな。』
『僕に電話をかけてくるのなんてお前くらいだ。』

(ふふ、何だか特別みたいで嬉しいね。)

『……フッ。あぁ、そうだ。』
『で?この僕に何の用だ?』


限定品のアイスが買えたから、今夜オンボロ寮に来ませんか?
ツノ太郎に電話する