……おい、こんなとこで何してんだ。
エース達が探してたぞ。
(別に、)
(……ジャックこそ何してんの)
こっちからお前の匂いと、すすり泣く声が聞こえたんだよ。
……獣人の嗅覚と聴力相手じゃなきゃバレねぇ、あいつらも気付いてないから心配すんな。
(そう言うと、ジャックは座り込んでいる私の横に腰を下ろす。)
(居心地が悪そうにソワソワした後、尻尾を控えめに私の腰に回した。)
……お前、前に触りたがってただろ。
触っていいぞ。
(きっとそれは、ジャックが必死に考えた慰めの言葉で。)
(不器用すぎる優しさに、思わず笑顔がこぼれた。)
隠れて泣いているところをジャックに見つかる