名前:監督生

異世界に飛ばされて13日目


(ふふふ、いっぱい貰っちゃった……)

(部屋の隅に積まれた、高級そうな包み達をニマニマと眺める。)
(数時間前にお邪魔してたスカラビアで、カリム先輩からいただいたものだ。)

(ご実家から沢山送られてきたから、好きなやつを好きなだけ持ってっていいって……)
(相変わらず太っ腹だなぁ。)

(じゃあコレ、と選ぶと、アレもコレも持ってけと大量に渡されたのだ。)
(……持ち帰るのは少し大変だったけど。)


(グリムはエース達の所に遊びに行って帰って来てないけど、1人で開けちゃおうかな……。)

(上の方に積んであった、縦長の包みを開けてみる。)
(ん、ジュース……?)


(平べったいフラスコのような瓶に、これまた高級そうなリボンが結んである。)
(少し傾けてみると、中に入っている液体が光に透けてキラキラと色を変えた。)

(わっ、綺麗……!)


(コップに注ぐと液体は少しトロリとしているようで、薄橙色の液体がたぷたぷと揺れる。)
(ほんのりと蜂蜜の香りがするそれを口に含むと、瑞々しい果実と優しい甘さが口の中に広がった。)

(おいしい……!いくらでも飲めちゃうな……、)


(……グリムにも飲ませてあげたいな。)
(早く帰ってこないかなぁ、)


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「ただいまなんだゾー!!」
酔っ払う