いいっすよ~、高くつくけど大丈夫ッスか?
シシシッ、冗談。
特別にタダで触らせてあげる。
(やった!)
(おずおずと手を伸ばすと、触りやすいように屈んでくれた。)
(わっ、フワフワだ!)
(毛並みが気持ちよくて、撫でるとピコピコと手の中で動く。)
ハハッ、ちょっと、くすぐったいッスよ~!
もう満足したッスか?
……じゃあオレもお返し。
(先輩の少しかさついた手が私の耳の淵をなぞり、やわやわと揉んでくる。)
へぇー、人間の耳ってこんな風になってるんスね。
触られても動かないんだ。
(思わせぶりに耳珠を爪で引っ掻いて、耳朶を撫でた後先輩の手は離れていった。)
(んっ、ちょっと先輩……!)
シシシッ、はいはいもう終わりにするッスよ。
これでおあいこね。
……ご馳走様ッス。
ラギー先輩!お耳触らせて下さい!