(先輩が望んでる、先輩が欲しかった1番じゃないかもしれませんけど……)
(私の1番は先輩です。)
(それじゃ、やっぱりダメですか?)
(、せんぱい?)
(返ってこない返事に不安になって、伏せていた目線を上げると口を開けて呆ける先輩が目に入った。)
あ、あぁいや、すまない。
……少し、驚いてしまった。
そうか、俺が1番……。
(ごめんなさい、やっぱり求めてる1番とは違いますよね。)
(そう言うと、腕を引かれ、縋りつくように抱きしめられた。)
いや、嬉しいよ。
しあわせすぎて怖いくらいだ。
……俺でも1番になれたんだな。
ジャミル先輩は、私の1番ですよ。