名前:監督生

異世界に飛ばされて13日目


(先輩が望んでる、先輩が欲しかった1番じゃないかもしれませんけど……)

(私の1番は先輩です。)
(それじゃ、やっぱりダメですか?)


(、せんぱい?)
(返ってこない返事に不安になって、伏せていた目線を上げると口を開けて呆ける先輩が目に入った。)

あ、あぁいや、すまない。
……少し、驚いてしまった。

そうか、俺が1番……。

(ごめんなさい、やっぱり求めてる1番とは違いますよね。)
(そう言うと、腕を引かれ、縋りつくように抱きしめられた。)

いや、嬉しいよ。
しあわせすぎて怖いくらいだ。

……俺でも1番になれたんだな。

ジャミル先輩は、私の1番ですよ。