名前:監督生

異世界に飛ばされて13日目


……おい、もう授業終わったぞ。

(ん、ジャック……?)
(目を開けると、ベッドの横に佇んで私の顔を覗き込んでいるジャックと目が合った。)

あぁ、体調は大丈夫なのか?

(うん、何とか……)

まだ良くないんだろ。
……相当出血してるみたいだしな。

(そう言うと、ジャックは気まずそうに視線を逸らした。)

悪い。
俺は男だから、辛さを分かってはやれねぇが……。

(ベッドの端に腰かけたジャックの尻尾が、控えめにお腹の上に置かれる。)


腹、冷やすと良くないんだろ。
まだ顔色も悪い。
……もう少し寝てろ、帰る時は起こしてやるから。


(ふぅと息をつくと、お腹の辺りがじんわりと温かくて。)
(何だかジャックの優しさも、染み込んでくる気がした。)

ジャック……?