……いなくなる予定でもあるのですか?
(いえ、興味本位です。)
(ただの世間話だと思って聞いて下さい。)
なんだ、そういうことですね。
あぁ、考えたこともなかった。
そういえば貴方は異世界の人間でしたね。
きっといつかは元の世界に帰るのでしょう。
それならば。
その時が来ても帰れないように、今の内に契約を結んでしまいましょうか。
そしてその契約書は、絶対に手放しません。
僕が触れている限り契約書は無敵ですからね。
また砂にされるようなヘマはしませんよ。
……フフ、冗談ですよ。
そんな怯えた顔をしないでください。
その契約、アズール先輩に得はあるんですか…?