名前:監督生

異世界に飛ばされて13日目


ほぅ、ロイヤルソードの人にラブレターを貰ったと……。

(はい!えへへ、私、ラブレターなんて初めて貰いました!)
(今度ゆっくりお話でも、ですって!)

そうですか。
……それで、貴方は会いに行くんですか?

(それはまぁ、折角手紙まで貰っちゃったし。)
(お茶くらいならいいかなと思って。)

(そう言うと、アズール先輩の右手が迷ったように揺れた後、弱い力で私の服の袖を掴んだ。)


……行かないでください。
すみません。
こんなこと言う資格が無いのは分かってます。
……でも、行って欲しくないんです。

対価なら、いくらでも差し上げます。
テストの対策ノートでも、宝石でも、貴方が欲しいものなら何でも差し上げますから!

だから、お願いですから行かないで……。

(縋るように見つめる瞳は、薄い水の膜で潤んでいた。)


じゃあ…アズール先輩とお出掛けしたいです、アズール先輩の時間をください
アズールに見せに行く