名前:監督生

異世界に飛ばされて13日目


……アンタ、それ、本気で言ってるんスか?

(ニコニコと話していたはずのラギー先輩は、スッと目を細めると距離を詰めて顔を覗き込んでくる。)

オレがサバンナのハイエナだって、分かってて言ってるんスよね。
シシシッ、知ってた?
ハイエナって、お掃除が得意なんスよ。

……何でかって?
狩った獲物は、骨も、血も残さずにキレイに食べちゃうから。

(ラギー先輩の指が私の鎖骨を辿って、ツ、と首筋をなぞった。)

オレに狙われたら、アンタ。
人生だけじゃなくて心も、身体も、その命も全部ペロッといかれちゃうっスよ。


……なぁんて、本気にしたッスか?
でも分かったでしょ?

これに懲りたら、獣人属には迂闊なこと言わない方がいいッスよ。
頭からガブッといかれても文句は言えねぇよ、おマヌケさん。

じゃあ私の人生を対価にラギー先輩ください!!!