名前:監督生

異世界に飛ばされて13日目


えっ待って泣くのはズルくない?
僕女の子の泣き止ませ方とか分からないですしおすし。

えっ、ちょっとほんとに待って。
どうしよう、オルト、はいないし……。

えっと、えっと、

(オロオロした先輩が、控えめに私を抱きしめて頭を撫でてくる。)


……あの、これで後日セクハラで訴えるとかはナシね。

えっと、怖い人だったらちゃんと僕が守るから大丈夫。
元々タブレット持ってってもらう予定だったし。
ほら、話聞いていい人そうだったら大人しくしてるから。

でも、本当は、行ってほしくない……。
ずっと僕の側で笑っててほしい……。

でも、君の幸せを願うならそんなこと言っちゃ駄目だって思って。
……ごめん、泣かせて。

ほら、会うだけ会ってきなよ。
君の出会いを奪うのは本望じゃないし。

でも、その上で僕を選んでくれたら、すごく嬉しいなって……。

い…いい人だったら付き合っちゃうかもしれませんよ!?それかほんとは怖い人かも!先輩はそれでも…いいんですか…?(じわ…)