名前:監督生

異世界に飛ばされて13日目


何で外で待ってるの〜?
風邪引いちゃうじゃん。

(いえ、グリムも寝てるし外で待ってた方がいいかなって。)
(それよりも先輩、どうして?)

んー?
ただの気まぐれ〜、オレも眠れなかったし。
小エビちゃんも寝れないなら、オレと夜の散歩でもしよ?

二人でいれば、寂しくないでしょ?

(そう言われて、ドキリと心臓が跳ねた。)
(先輩、私寂しいなんて言ってな……!)

えー、そうだっけ。
でもオレ、小エビちゃんのことは分かってるつもりだよ?

大丈夫。
寂しいならオレがぎゅってしてあげるし、不安ならオレがどっかに飛ばしてあげる。
だから、小エビちゃんはオレの横で笑ってて?

(そう言って、先輩は私の手をとった。)

オレ、星が綺麗に見えるとこ知ってるんだ〜。
小エビちゃんにも特別に教えたげる。

(そう言ってニコニコ笑う先輩の手を握り返すと、それに反応して先輩もぎゅってしてくれる。)
(それが何だか嬉しくて、気付いたら寂しさや不安は何処かにいってしまった。)

あ、小エビちゃん〜!