何で外で待ってるの〜?
風邪引いちゃうじゃん。
(いえ、グリムも寝てるし外で待ってた方がいいかなって。)
(それよりも先輩、どうして?)
んー?
ただの気まぐれ〜、オレも眠れなかったし。
小エビちゃんも寝れないなら、オレと夜の散歩でもしよ?
二人でいれば、寂しくないでしょ?
(そう言われて、ドキリと心臓が跳ねた。)
(先輩、私寂しいなんて言ってな……!)
えー、そうだっけ。
でもオレ、小エビちゃんのことは分かってるつもりだよ?
大丈夫。
寂しいならオレがぎゅってしてあげるし、不安ならオレがどっかに飛ばしてあげる。
だから、小エビちゃんはオレの横で笑ってて?
(そう言って、先輩は私の手をとった。)
オレ、星が綺麗に見えるとこ知ってるんだ〜。
小エビちゃんにも特別に教えたげる。
(そう言ってニコニコ笑う先輩の手を握り返すと、それに反応して先輩もぎゅってしてくれる。)
(それが何だか嬉しくて、気付いたら寂しさや不安は何処かにいってしまった。)
あ、小エビちゃん〜!