名前:監督生

異世界に飛ばされて13日目


(そう言って身体を揺すると、アズール先輩はゆっくりと目を開けた。)

監督生さん……?
ここは?

……、説明していただけますか?

(此方に寄越された視線に頷き、ここで見たものを説明する。)
(何処にも外に出れそうな所は無かったこと、モニターに書いてあった文字。)
(それを説明すると、アズール先輩は少し考え込んだ後、自分の持ち物を確認し始めた。)

……スマホも無いようですね。
困りました、せめて外に連絡を取れればと思ったのですが。

今日のラウンジの経営は、二人に任せて大丈夫でしょうか……。
心配無いとは分かってますが、どうしても気になってしまって。

あぁ、新しく試してみようと思っていた食材もありましたね。
それに今日の授業だって……。

(ブツブツと話してるアズール先輩を、腕を引いてソファに座らせた。)
(そうすると、アズール先輩はきょとんと此方を見つめた後、ふ、と笑みを溢した。)

すみません、心配をかけてしまいましたね。
不安なのは貴方も一緒だというのに……。

どちらにしても一日経たないと出れないのですから、ゆっくりさせてもらいましょうか。
幸い、食べ物もあるようですし。

こんなことに巻き込まれてしまいましたが、一日よろしくお願いしますね。


☆アズール先輩!!