(ソファに蹲っている先輩の隣に座り、服の裾をぎゅっと握った。)
(その瞬間グルグルと鳴っていた喉は反対にヒュッ、と息を詰める。)
(先輩……?)
(息を止めたまま動こうとしない先輩の顔が見たくて顔を覗き込もうとすると、強い力でソファへと押し倒される。)
(やっと見れた瞳はギラギラと細められて、食いしばられた歯の隙間からはフーッフーッと荒い息が漏れていた。)
(あ、と思った時には、晒された私の首に先輩の口が近づき、べろりと舐められる。)
(ざりざりとした感触と、燃えるように熱い息が私の首を焼いていく。)
(や、せんぱ……っ、)
(鋭く尖った歯が柔らかい首筋に沈み、つぷりと音を立てた。)
(チリッとした痛みに、先輩の胸を力を入れて押し返す。)
(ドンドンと胸を叩くと、漸く上体を起こして離れていった。)
(せんぱ、あの……、)
あ、えっと、ごめ、ごめんなさい、痛かったッスよね……。
ホントごめん、大丈夫……、じゃないッスよね……。
オレ、おれ……、
はー、最悪ッス……。
とりあえずタオル取ってくるから、ちょっと待ってて。
(ぺしょり、と耳を垂らした先輩は、頭をガシガシと掻きながら部屋を出ていった。)
☆ごめんなさい・・・私何か嫌なことしちゃいましたか?離れないで欲しいです・・・(ぎゅ)